悠久城風の間 blog語り部のささやき

悠久城風の間の語り部 楯よう子のささやき

2019-12-01から1ヶ月間の記事一覧

「灰色の海をカンバスに」

「赤い蝋燭と人魚」は人魚というから、ロマンチックなお話しだと思ってしまう。 しかし、恐ろしい結末が待っていた。 子どもを人間世界に産み落して、幸せにしてあげられなかった母人魚の呪いが、人々の命を海に呑み込ませ、海岸の町を滅ぼさせてしまったの…

「ごんになる」

「ごんぎつね」は、昔、小学校の体育館で行われたおやこ劇場で、人形劇として見たことがある。ひなたの匂いのする子どもらと体育館の床に並んで座る。わくわく感。 その頃は、近所の子どもたちやそのお母さんたちと過ごすひと時が楽しかったのだと思う。 「…