悠久城風の間 blog語り部のささやき

悠久城風の間の語り部 楯よう子のささやき

2020-06-01から1ヶ月間の記事一覧

フッケロになるには?

新潟のむかし話2の「兎とフッケロのとびっくら」のフッケロ。 なかなかの好人物(好カエル)だ。こんな人になれたらと思う。 ① まだ、ねむったいところを起こされても怒らない。② 兎が勝手な約束を決めて勝負を仕掛けるが、自分は勝てないと思っても走り出…

杉の木の気持ち

新潟のむかし話2の「鏡杉」の態度はりっぱだ。 この地では、昔から杉は育たないと言い伝えられていたのではなかったか? あにはからんや、冬の強い風にもめげず、杉は大きく育った。 何百年も生きた。大木となり、しかも村人の気持ちがわかるのだった。暗い…

末娘の作戦

新潟のむかし話2「猿むこさ」の末娘には感心させられる。 田なぼに水をかけてもらったから、じさまは娘を猿の嫁にやらなければならなくなった。 一番上の姉娘、2番目の娘が猿の嫁になるのは嫌だと断ると、あとは末娘。 末娘は 「じさま、心配するな。おら…

宝の小槌

福の神の持ち物である、打ち出の小槌。願い事をしてこれを振ると、金銀財宝や思い通りの物が出て、長者になったり、一寸法師の背が伸びたりするのである。 だから打ち出の小槌は、富の象徴であり、福を招く宝物である。 新潟のむかし話2「犬と猫と宝槌」の…